ビジネス・コーチング(Executive Coaching)は、ビジネス・リーダーの固定概念に囚われてしまった思考を解き放ち、今まで考えてもいなかった思考軸を加えながら、全く新しいビジネストランスフォーメーションやリーダシップのあり方を探求することを支援します。
近年「ビジネス・コーチング」というキーワードが目に触れる事が多くなりました。他には「エグゼクティブ・コーチング」「経営コーチング」「経営トップ層向けエグゼクティブコーチング」などとも表現されますが、基本的には同じものですが、旧来のビジネスコーチングは残念ながら定義自体が曖昧だった上に、ビジネス分野への最適化が不十分でした。
WorldArxのビジネス・コーチングは、『ビジネスの中身そのもの』に焦点を当て、そのビジネスの実現に必要な領域を必要なだけ広げていくという、一般的なコーチングとは全く異なる領域でのアプローチとなります。
ほんの10年前に市場を席巻した新しいビジネスモデルが、果たして現在いくつ継続して残っているでしょうか?「なくなるはずがない」 と思われた会社でさえ、一瞬にして存続が危ぶまれる状況に陥る事態が相次いで起きています。
最近では、3年経てば常識が変わってしまうという、非常に速いスピードで変化が起きていることは、具体的な例を挙げるまでもありません。もう過去の延長線上に未来は無いのです。世の中のVUCA【Volatility(不安定)Uncertainty(不確実)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)】の度合いは今後ますます加速していくと言えるでしょう。
すなわち、ヒューリスティック(経験則)的発想ではなく「今までの延長線上のビジネスからいかに脱却し、トランスフォーメーション(変容)するか?」が企業の最重要課題になっていることに疑問の余地はありません。
その企業の最重要課題に取り組むために、世の中には様々ないわゆるビジネススクール的なフレームワークやツールがあふれかえっています。しかし一方で、そういったフレームワークやツールは諸刃の剣であるとも言えます。
例えば、3C、VRIO、PEST、5F、SWOT分析、ロジカルシンキングといったツールをいくら使いこなしても目新しさや斬新な勝ち筋は見えてきません。今までの定石のフレームワークやツールが並べられたビジネスプランは、手間がかかる割には既知の情報が並ぶ陳腐な結論しか出てこないのではないでしょうか?そういったフレームワークは分析ツールや問題解決ツールにしか過ぎません。
それらの大半は、もともと「分析」の道具として考え出されたものです。「分」は分ける、「析」は割くという意味合いです。込み入ったものを分解して整理して考えやすくするのが分析です。また、一般的な問題解決ツールは文字通り「問題を合理的に解決する」ためのものであって、「VUCAな環境下における真の問題は何か?」は見えてきません。
もちろん、既存のツールやフレームワークを否定しているわけではありません。そこから出てくる結論が陳腐だとしたら、それは使い方が陳腐なのかもしれません。物事の原理原則はそもそもがシンプルなのですから、極論を言えば、ガベージイン・ガベージアウト、すなわち陳腐な思考を入力したら、陳腐な結論しか出てきません。
トレーニングやワークショップで「誰も考えたことのないビジネスを考えられるツールや、しかもそれが圧倒的に売れるフレームワークってありますか?」と質問されて非常に戸惑ったことがあります。検索エンジンにキーワードを入れても正解は出てきません。一方で、直観的思考だけで安易に奇策に走ることの危険性についても十分に認識する必要があります。
ビジネスはVUCAな環境における複雑な営みです。経営学を身に付けたら、経営理論を駆使したら、全てが上手く行くとは限りません。言うまでもなく、新たな戦略には新たな発想と思考が必要です。そのためには、自分たちが持つ当たり前の考え方を疑うことがスタートです。それは自分たちの認知を転換することに他なりません。
VUCAの度合いがますます激しくなる環境の中でこれからのビジネスを考えるためには、論理に溺れず直感に逃げず合理性を越えたところで、価値観、信念、持論、創造性、抽象化力、直感、センスといった実践知を総動員し、今のビジネスのあり方とそれを支える思考に『揺さぶり』をかけて果敢に意思決定していく必要があります。ロジックツリーやペイオフマトリクスを駆使しても、新しい扉は開きません。
旧来の「ビジネス・コーチング」には、残念ながらいくつかの齟齬があったようです。一つは、一般的なコーチングなどのメソドロジーやアプローチを直截的にビジネス分野に持ち込んだものが多かったという点です。コーチングは、基本的なメソドロジーやアプローチは同じであっても、結果・行動につなげる為には、適用する分野に併せて最適化されるべきだと考えます。2つめとして、言葉の定義がかなり曖昧であったと言う点です。ビジネス・コーチングという言葉が意味するものは千差万別でした。リーダーシップに関するもの、チームメンバーの指導に関するもの、経営者としての信念、価値観を扱うもの・・。別の言い方をするならば、ビジネス・コーチングという言葉の中に、提供する側とお客様の間に認識のズレがあった、と言っても良いと思います。
WorldArxのビジネス・コーチングは、いわゆる一般のコーチングとは扱う領域もアプローチも異なります。また、ツールやフレームワークで扱える『合理的な問題に対する与えられた解』 が存在する一般的なコンサルティングやトレーニングとも異なります。まず『ビジネスの中身そのもの』に特化し焦点を当てます。そしてそのビジネスの実現に必要な領域(組織、リーダーシップのあり方、個人)を必要なだけ広げていくというアプローチを取ります。
これからのテクノロジー分野の大きな変化が与えるインパクトや社会構造の変化の中でこれからのビジネスモデルのあり方をどう捉えるか。それをディスカッションしていく中で、WorldArxが持つ、多種多様なビジネスモデルやビジネス戦略・手法の変遷の経験とその中でさまざまなビジネスフレームワークに通暁し変化するビジネス戦略と対峙してきた知見、さらにはビジネス戦略立案、マーケティング、直販営業、間接営業、企業合併プロジェクト、人事までといった非常に幅広い業務経験から来る知見、それらと共に製品投入から市場撤退、あるいは、企業合併における統合作業から分割など、ビジネスや会社組織のライフサイクルにおいても非常に多様な経験と知見といった様々な観点を提供しながら進めていくディスカッションセッションです。
このビジネス・コーチングには『解』はありません。クライアントであるビジネス・リーダーの皆様が、固定概念に囚われた思考を解き放ち、今まで考えてもいなかった思考軸を加えながらビジネストランスフォーメーションのあり方を模索することをビジネスコーチが支援します。主役はあくまで、ビジネス・リーダーである皆様です。
トレーニング、ワークショップコンテンツの開発とファシリテーションによるご提供や、さらには、組織全体の従業員の皆様へのキャリアカウンセリングなど、お客様のご要望に合わせた形でご提供いたします。
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