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働きがいをもう一度見つめ直してみませんか?
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働きがいをもう一度見つめ直してみませんか?

[更新: 2017年12月11日 / カテゴリ: キャリア自律]

「それは、人に奉仕するために決まっているじゃないか」

「それは、人に奉仕するために決まっているじゃないか」
人はなぜ働くのか?と問われて、かのアインシュタインはそう答えたそうです。

気が早いですが、今年のベスト本の紹介です。今年も250冊近い本を読みましたが、この本が間違いなく今年のナンバーワンの本だと自信を持って言えますね。

NYの「食べる」を支える人々

アイナ・イエロフ=著|石原薫=訳
448頁|定価:2,300+税|ISBN 978-4-8459-1621-4

これは、文字通り生き馬の目を抜くニューヨークの食べる文化を支える飲食業界の人達を描いた本です。と言っても、決してグルメ本ではなく、一流シェフ、ハラルの屋台オーナー、牡蠣の殻剥き職人、ダック農家、肉屋、セレブ専属ケータリング、卸商、企業雇われシェフ、ウエイトレス、パティシエ、寿司職人から刑務所の料理担当者まで、一人一人何を考えて働いてるかをインタビューした本です。過酷な仕事環境の中で目の前のことに真摯に取り組み、そんな中に訪れるチャンスを四苦八苦しながら何とかものにし、人にサーブ(奉仕)することに誇りと使命感と無上の喜びとする人達。その人の口から語られる経験や今の仕事にたどり着くまでのびっくりするようなドラマは、誰もが真似できない説得力を持ちます。
私はこの本をキャリアコンサルティングでの参考書籍にしたいぐらいですね。専門的な話になりますが、クランボルツの言っている「プランド・ハップンスタンス(計画的偶発性)」そのものがまさにこの本の中に無数に描かれています。400ページという大作なのが手に取りづらい要素の一つでもありますが、一人のインタビューが2~3ページでまとまっているので、パッと開いてそこだけ読んでも、いろいろなことが心に残ります。

・仕事が辛い
・やりがいを見つけられない
・自分の仕事に不安を覚えている

そんな皆さんに手に取っていただきたい一冊です。

「我々はなぜ働くのでしょうか?」
「朝起きて『今日も頑張るか』と思う理由は何でしょうか?」

企業はもう一度一人一人の働きがいに焦点を当て、働く個人もそれに向き合う。そんなタイミングがやってきているのではないでしょうか。
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