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シニア社員向けキャリア研修を実施しました
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シニア社員向けキャリア研修を実施しました

[更新: 2016年09月04日 / カテゴリ: キャリア自律]

自らがキャリアの節目を感じやすい企業とそうでない企業

節目を辞書で引くと、『物事の区切り目』となっています。その辞書の定義を引き継ぐならば、キャリアの節目というのは、ライフキャリアすなわち人生における区切り目・変曲点と言うことになるのでしょう。いままで盛んに言われているとおり、キャリアの節目を意識して、そこで節目の過ごし方を重視するというのは、キャリア自律における一つの重要な点であると言えます。

そのキャリアの節目を、働いている人が様々な意味で意識できる企業と、そうでない企業があるように思います。一つの例として、日本の歴史のある企業といわゆる外資系企業ではないでしょうか。

キャリアの節目と言う観点から見たときに、その2つの環境を比べてみましょう。日本の企業の特徴として、そこで働く人々がキャリアの節目をある意味否応なしに意識せざるを得ない点が挙げられると思います。具体的には、キャリア施策として年次別研修や職能別研修が充実していることと、あるいは外資系企業には存在しない役職定年と言った制度が存在している点でしょうか。こう言った節目を経る中で、その時点での自分を振り返り、さらに来し方を考えると言うサイクルが否応なしにやってきます。一方で、外資系企業のカルチャーには、良し悪しはさておき、キャリアの節目という視点が日本企業に比べてあまり一般的ではないように思います。そもそも、キャリアは自分で自発的に考えて切り拓くべしと言うのがいわゆる外資系企業の根底の発想ですから、社内公募で異動するなり、果ては転職するなりして、自分のキャリアを自発的に考えて自らが動くというのが、ある意味の暗黙の了解な訳です。しかしその一方で、外資系企業に籍を置きながらも、その職務を黙々とこなし、ふと気付くと大きな節目を逃してしまったというシニア社員も実は多いのではないでしょうか。誤解を避けるためにこう言い直しましょう。節目はあるのですが、その節目節目で自分をきちんとした方法に基づいて棚卸しし、その後をデザインする機会に恵まれなかった、と言うことなのではないでしょうか。

内的要因から自発的に考えるキャリア節目ワークショップ

先日、とある外資系企業で、シニア社員向けキャリアワークショップを実施しました
ワークショップの内容は、 激変するビジネス環境と、働き方が大きく変化する環境の中でを『自分が働く』 という観点をどう読み解くか。そんなところからスタートしました。人生100歳の世の中で、60歳で定年を迎えた後にどう過ごすのか?そう問いかけたところ、『昔のように、60歳で定年を迎えて悠々自適という時代は終わった。』 と言うのが参加者からの声でした。数式で表現するならば、若い頃は、『キャリア=働き方+生き方』という表現ができたかも知れません。別の言葉を使うならば、ワークライフバランスといってもいいでしょう。しかし、50代以降のキャリア自律は、『キャリア=働き方=生き方』と、+を=にして変えていくという動きを意識的にしていくことが重要になってきます。これこそが、ワークライフインテグレーションということになるのだと思います。自分が納得できる形で社会と何らかの関わり合いを持ち続け、生き甲斐を働きがいと近づけ、重ね合わせていく。そんな働き方がこれからのベテラン、シニア世代の働き方の主流になっていくでしょう。

▲バリューカードを使った価値観の棚卸しからストーリーを組み立て、語り、気付きを得る
さらにワークショップは続きます。自分の中の『心のずれ』を解消し、そろそろ手放しても良いと思っていることは何か。このまま続けたい、これだけは守りたいと思っているものは何か。そしてこの歳になったからこそ、この先を見据えて始めたいことは何か。そういった『What』を洗い出し、さらにバリューカードを使った自分の価値観、すなわち『How』を見つめ直す。それらの結果を自分のストーリーとして組み立て、語り、そして他の人からのフィードバックの中から更なる気付きを得るという内容でした。ややもすると、節目を見失いがちな毎日の中で、50代ならではの『自分の心のありよう』という内的要因に重心を置いて、自ら節目を考えてみる。この年代のキャリアワークショップというと、どちらかというとアウトプレースメント的な色彩が強い物になりがちなのですが、こう言った、より自発的な『自分の心のありよう』を中心に、自分の節目を自ら意識してみる。そんなことを考えながら、外資系企業におけるシニア社員にとってのキャリア自律の重要性を再認識したワークショップでした。
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