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エグゼクティブ・プレゼンスは単なるプレゼンテーションや身振り手振りのような外見の問題なのか?
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エグゼクティブ・プレゼンスは単なるプレゼンテーションや身振り手振りのような外見の問題なのか?

[更新: 2016年09月16日 / カテゴリ: エグゼクティブ・プレゼンス]

エグゼクティブ・プレゼンスが足りない?

▲そもそも、エグゼクティブ・プレゼンスって?
「優秀な幹部候補生なんですけど、海外の上司から『エグゼクティブ・プレゼンスが足りない。このままではグローバルな環境では十分なパフォーマンスを出せない可能性がある。エグゼクティブィ・プレゼンスを身につけさせたい』といリクエストをもらっているんですが、相談に乗ってもらえませんか?」最近、人事の方からこういったご相談を多くいただくようになりました。グローバルなタレントマネジメント施策としても、こういう動きが増えてきているのは非常にすばらしいことだと思います。しかし、エグゼクティブ・プレゼンスとは、いったいなにを指しているのでしょうか?

グローバルな環境で存在を認められることがプレゼンス

▲貢献しようとする姿勢と行動がエグゼクティブ・プレゼンスの源泉
エグゼクティブ・プレゼンスがなにを指すのかという点については、いろいろな考え方があると思います。WorldArxは最終的には、『常に貢献し、価値を提供するという姿勢とそれを裏付ける言動』、そして『自らの責任と発言の重みをふまえた言動』という2つの点に帰着できると考えています。

例えば、ミーティングを例に取ってみましょう。典型的な状況として、各国のエグゼクティブが集まる英語の会議での振る舞い方がわからず、存在感を出せないまま終わってしまうということが一つの例としてあげられます。比較的英語に堪能で、日本語ではいわゆる「デキる人」と目されるような人でさえ、こういうケースは多いようです。

そもそも、グローバルな環境における、「会議」の位置づけや目的が、日本でのそれと大きく異なります。グローバルでの会議の目的は、その多くが、より良い価値を生むためあるいは現状を真の意味でより良くするためにはどうしたらよいかを徹底的に議論する「創発的ブレーンストーミング」であったり、異なる意見を徹底的に戦わせて、最終的に与えられた状況で最善の意思決定を行うための場であるとされているケースが多く、周知を目的としたり、根回しが済んだ状況で行われる日本の会議とはかなり異なるのです。さらに、日本における会議の参加の仕方をそのままグローバルな環境に持ち込んだ場合、多くの場合において、本当の意味で会議に参加しているとは見なされず、価値を提供していることにはならないのです。グローバルな会議の参加の仕方には、日本ではあまり知られていない、「暗黙のルール」があり、そのルールに則って参加し、積極的にその場に貢献することが求められています。どんなにプレゼンテーションがうまくても、どんなに立ち居振る舞いが落ち着いて見られようとも、その場に貢献し、影響を与え、価値を提供するという姿勢と言動がなければ、グローバルな環境では一員として見なされないのです。

エグゼクティブ・プレゼンスをプレゼンテーションや身振り手振りのような外見の問題に矮小化させない

▲貢献するという姿勢と実践があって初めてプレゼンスが意味をなす
この視点から考えたときに一番重要なことは、エグゼクティブ・プレゼンスというテーマをプレゼンテーションや身振り手振りのような外見の問題に矮小化させないという点です。残念ながら、この点を誤解されている方がまだまだ非常に多いと感じています。もちろん、説得力を持たせるためのプレゼンテーションの仕方や話し方。そういう要素も非常に重要です。しかし一方で、エグゼクティブ・プレゼンスを身につけるために、プレゼンテーション研修に参加したが、単なる英語でのプレゼンテーションの研修だった・・・というケースが非常に多いのです。特にある程度英語に堪能な方にとっては、周りのペースにあわせるのが苦痛ですらあります。本人のみならず、会社としても正しい投資とはいえないのではないでしょうか。
従来、グローバルな場に貢献し、影響を与え、価値を提供するという姿勢と言動とそれを実践するためのスキルを習得するためには、海外への赴任などの時間と労力を要することが多かったようです。WorldArxは長年のグローバル企業での実務の経験とエグゼクティブをサポートする業務を通じて、重要なグローバルレベルの会議における存在感をきちんと出し、グローバルな環境で価値を提供するための「暗黙のルール」を実践的なノウハウとしてまとめ、タレントマネジメント対象の幹部候補生の方やエグゼクティブの皆様にご提供いたします。ご提供の方法もパーソナル・コーチングやロールプレイ形式などご要望に柔軟にお応えいたします。また、短期間での習得など、ビジネスの状況にあわせてご支援が可能です。

もしかすると、いっそのこと【エグゼクティブ・プレゼンス】ではなく、【エグゼクティブ・ビヘイビア】という名称に変えた方が誤解がなくなるのではないか。
最近そんな風に考えています・・・。
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