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外資系企業向け組織開発ワークショップ Global Player2.0ワークショップを実施しました

外資系企業向け組織開発ワークショップ Global Player2.0ワークショップを実施しました

[更新: 2017年04月05日 / カテゴリ: グローバル組織開発]
先日、大手外資系ハイテク企業において、弊社とFocus Cubed社が共同で開発した外資系企業向け組織開発ソリューションである、「Global Player 2.0」ワークショップを実施し、お客様から非常に良いご評価を頂きました。改めて、その内容をこちらでご紹介させていただければと思います。

Global Player 2.0ワークショップの概要とその狙い

「Global Player 2.0シリーズ」は、日本人がグローバルな環境で働き、チームをリードした実経験と、外国人が日本で暮らし、仕事をする中で得た知見を元に開発されたワークショップシリーズです。日本人がグローバルな環境で働くときに直面する具体的な問題点に焦点を当て、何故それが起き、我々日本人がそれをどう乗り越えるべきかを「グローバル・コミュニケーションにおける暗黙の了解」=グローバルな環境で働く際に最も重要な心構えである、「聞き手の責任」を中心に分かりやすく解説・実践するワークショップです。このワークショップは、英語力そのものを強化するよりも、それを仕事で実践していくことに焦点を当てて開発されています。
「聞き手の責任」を実践するための5つのスキル、1. Speak up 2. Feedback 3. Intelligent Listening 4. Smart Comments 5. Controlling the Conversationを身近なトピックスやご自身の仕事に関係のある内容で演習し、実践します。これにより、日本人のコミュケーションスタイル、チームでの働き方を一方向の「ボーリング型」から双方向型の「スカッシュ型」へ転換させることが狙いです。もちろん、今までの心構えをいきなり変えるのは難しいのですが、この5つのスキルやテクニックを使うことで、自分の心の持ちようが変化し、それが新しい心構えとして定着していきます。
さらに、英語で仕事をする上での具体的な悩み;
- 「プレゼンの途中で質問攻めにあい、結論にたどり着けずに時間切れ」
- 「一生懸命説明しているのに、こちらの意図がすんなり伝わらない」
- 「プレゼン、ミーティングが迷走しがち。もっとうまく仕切りたい・・・」
- 「相手の話が聞き取れなかったので、わかったふりをして後の会話で困った」
- 「Noと伝えたつもりなのに、とんでもない結論を導かれて押しつけられてしまった」
と言った職場での実際の悩みが何故起きるのか、どう捉えて解決するべきかといった点にも触れて実践的に解説していくという構成になっています。

こういった問題は、従来は得てして、かつ一方的に、「日本人の英語のスキル」の問題に矮小化されてしまいがちでした。しかし、この問題を単なる日本人の英語力と言った問題に矮小化せず、これを組織全体のパフォーマンス改善という観点から捉え直すことで、組織全体のパフォーマンスの向上、働きやすい環境、従業員エンゲージメントの向上、リーダーシップスタイルの変革などグローバル組織の組織開発として様々な効果が期待できます。入り口はグローバルコミュニケーションのあり方なのですが、結果的にはグローバルな環境でのチームでの働き方、そして、最終的には仕事の成果につなげる為の重要な心構えとスキルを身に付けていくことが可能な内容として構成されています。

外資系企業向け組織開発分析 「フリクションポイント(協働摩擦ポイント)分析」

このワークショップは、単発のやりっぱなしではなく、その前後のプロセスも重要視しています。まず、今回は外資系企業向け組織開発分析「グローバルワークプレイスのためのフリクションポイント(協働摩擦ポイント)分析を実施しました。グローバルな環境において仕事の成果を出すためには、メンバーの国籍や言語を問わず、チームとしての相互理解と一体感が重要であることはいうまでもありません。しかし、残念なことに、グローバルな仕事においては、働く人々の国籍や文化の違いなどの理由により、どうしても誤解やコミュニケーション不全が起こってしまいがちです。一方で、このような相互理解や納得感の欠如、あるいはお互いのマインドセットの食い違いといったこれらの問題の原因の厄介な点は、目に見えない問題であるという点です。従って、これまではなかなか定量的に測定・分析することが難しく、組織開発手法により問題を改善しようにも、どこから手をつけて良いかわからないという悩ましい状況がありました。弊社とFocus Cubed Inc.社が共同開発した「Friction Point Analysis for global workplace(グローバル協働摩擦ポイント)分析」は、グローバルな環境で働くチームが仕事の成果をいかに向上させるかという点にフォーカスし、特に外資系企業の皆様向けに開発された分析ツールです。誤解や行き違いが起こりがちな環境で、お互いがお互いをどのように見ているか。何をお互いに期待しているのか。そういった、仕事で成果を出していく上で障害になる「Friction Point=摩擦ポイント」を可視化・定量化するものです。 外資系企業にお勤めの日本語を母国語とされる皆様向けのグローバルな環境における仕事の取り組み方と、英語を母国語とする外国人の方々(上司、上部組織、同僚の皆様)の双方を対象にした分析により、一方的に日本人側が改善に向けた努力をするのではなく、個人、チーム、リーダーそれぞれのレベルで取り組むべきグローバルな観点での課題とそれに対する多面的なソリューションのあり方を特定していきます。
今回は、この分析を用いて、事前のアセスメントを行い、分析結果をワークショップ前にご報告させて頂き、お客様からのフィードバックを頂いた上で当日のワークショップの内容や流れ、力点を置くべき所をお客様の状況にあわせた形でご提供することができました。

スキルを定着させるための仕組みもご提供しています

さらに、ワークショップの後には学んだスキルを実践し、無意識にそれを使えるようにする仕組みが必要です。その目的のために、スタートアップガイド/ジャーナルという仕組みをご提供しております。
スタートアップガイドでは、どういう点を意識しながら5つのスキルを実践すれば良いのか?を、最も頻繁に使う場面が多いであろうミーティングの場面での使い方についてわかりやすく解説し、実践を支援します。また、ジャーナルでは、自分自身が5つのスキルを実践する中で、気付いたこと、次回もっと気をつけたいことを記録し、それを振り返り内省する仕組みになっています。さらには、自らの実践のみならず、他の人の実践からも見て学べるように工夫が施されています。つまり、ネイティブの人も含め、他の人がミーティング、Eメール、電話などでどのようにこれらのスキルを使っているか、注意深く観察して、メモを取ることが出来るようになっています。スポーツや音楽と同様に、他の人を見ることも練習になるというスタンスです。「目を養う」ことが重要なのです。

また、こちらの企業では、リーダーシップチーム向けの「『人を育てるリーダー』 へのマインドセット変革ワークショップ 」も別途実施されていらっしゃいましたので、組織に、そして一人一人のリーダーの皆様に「人を育てるリーダー」としての心構えが備わっているという状況です。すなわち、受講された方々が、職場に戻って学びを実践するための、上司の皆様の心構えと具体的な実務での実践について、話し合いがなされ、今後、スキルの定着とグローバルな環境での人材育成につながっていくことでしょう。

ご参加の皆様からのコメント

ご参加の皆様からは非常に良いご評価を頂いておりますので、公開許可を頂いているコメントのいくつかをご紹介させていただきます。
「今までうまくいかなかったことが体系化されていて目から鱗が落ちる感じです。今までは一方向だったのに気がつきました。コミュニケーションをとれるように実践していきたいです。」
「学校や英会話スクールでは学ぶことのない、『聞き手の責任』 の姿勢や会議に貢献することの重要性を学べたことはとても貴重な機会と感じたため。」
「グループで成果を上げるためには、相互理解が大切だが、実際は、『わかってくれっこない』 と諦めたり、『違う』 という事を(見ないふりで)なあなあにして、ギャップがあるまま時間が経ち、手戻りが発生したりする。自分が違和感を感じたり、理解が足りていないと感じた際に、躊躇なく割り込むことの大切さを、改めて実感した。」
「バックグラウンドの違いを理解でき、なぜこちらの意図が伝わらないか、意思疎通されないまま会話が進むのか納得することができた。 今後は聞き手の責任として、意思疎通されていない状態であることをアピールしていこうと思えた。」
「やはり『聞き手の責任』 を果たすことが重要であるという点、『場』 に貢献することが重要であると明確に示されている点が特に印象に残っております。また日本人がやってしまいそうなこと等的確に指摘されておりズバズバ心に刺さりました。」
「この内容は特に日本企業のトップマネジメントレベルが理解すべきことだと強く感じた。海外とのコミュニケーションに問題を抱えながらも気づきや考え直すことがなく、トップダウンで同じやり方を繰り返してしまう。 みな同じような問題、悩みを抱えているのに、これを解決する方法、トレーニングは他であまり見かけず、英語の勉強に片づけられることが多いので、非常に実践的で有意義なワークショップだと思う。 海外との仕事を経験した人がそれぞれに工夫しなければならなかったこと、海外との仕事を経験した人しか気づかなかったことがノウハウとして提供されるのは非常に価値にあることだと思う。」

▲最も"Participate"した優勝チームへの商品は果たして?
また、2日間のワークショップですが、ユーモアと愉しみを交え、ご参加の皆様が飽きない工夫を凝らしています。グローバルな環境ではその場に「参加」し、貢献することが求められます。チームで競いながら楽しく実践することが出来るようになっています。

「フリクションポイント(協働摩擦ポイント)分析を期間限定で無償でご提供

外資系企業がチームでそして全社で成果を上げパフォーマンスを向上させるために、是非ともこのワークショップをお役立て頂ければと思います。弊社では、2017年4月末まで期間限定でお問い合わせ頂いた企業の皆様に、「グローバルワークプレイスのためのフリクションポイント(協働摩擦ポイント)分析を無償でご提供させて頂きます。分析にはお時間を頂くため、承れる数に限りがありますので、お早めにお問い合わせ・お申し込み下さい。このサービスにより、まずは組織の現状と課題を洗い出し、グローバル組織開発の貴重な情報源として是非ご活用いただければと思います。是非こちらからお気軽にお問い合わせ下さい。

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