Menu
Blog
脱皮できない蛇は滅びる
◀︎新しい投稿 | 投稿数 : 1/2 | 古い投稿▶︎

脱皮できない蛇は滅びる

[更新: 2017年06月01日 / カテゴリ: エグゼクティブ・コーチング]
字面だけを見ると、一見して中国の故事のように見えますが、この言葉は、哲学者ニーチェの言葉です。

蛇がそれを感じているかどうかはわかりませんが、「脱皮」には恐怖がつきものと言えるでしょう。それは、新しい自分になると言うことであり、その為には今までの愛着のある、安心感に満ちた古い自分を捨てることになるからです。しかも、新しい自分の方が、古い自分よりも良いかどうかは、実際に脱皮してみないとわからないというリスクの高い判断だからです。
もちろん、脱皮には然るべきタイミングというものがあり、それは脱皮を試みる本人にしかわかりません。しかし、タイミングよりも重要な事は。本人に、脱皮したいという強いコミットメントではないでしょうか。時宜と機会を得ても、コミットメントがなければ、脱皮することは出来ません。自らがコミットして変化することは、誰にとってもリスクが高く、本能的に恐ろしく、大多数が怖れるがゆえに、選ばれない選択肢であるからです。しかしその一方、だからこそ、変化した結果として得られるものが、他のものに変えがたい貴重なリーダーとしての資産になる可能性を秘めているとも言えます。

誰でも手に入れられるものの価値は次第に低下していきます。私がいたハイテクITの世界では、すべてのテクノロジーはコモディティ化するというのが大前提でした。40年前には大型コンピュータでしか出来なかった処理が、今は誰でも買えるスマホで出来るようになるのです。今や変化しないのは「変化する」という状況だけであり、変化のスピードは増しています。「VUCA【Volatility(不安定)Uncertainty(不確実)Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)】な時代の中では、リーダーが、慣性軌道のまま『アタリマエ』の中に安住することは、自らを不幸にするだけではなく、チームを、組織を、そして会社全体を不幸にすると言っても過言ではありません。
変化のリスクを怖れるか、自らがコモディティー化して大多数の中に埋もれるか。あなたはリーダーとしてどちらを選びますか?

是非、以下の記事もご覧下さい。
なぜリーダーにコーチングや対話が必要なのか? ~ 固定観念を解きほぐすために、日常を『逆』にしてみる
ビジネスコーチングとは何か? こんな例え話でご説明しましょう。
『そもそも論』とビジネスコーチング
◀︎新しい投稿 | 投稿数 : 1/2 | 古い投稿▶︎

Category

Latest Posts










Share on Myspace このエントリーをはてなブックマークに追加